イカサマ勝負
宴の片隅でよくやっていたから腕にはそこそこ自信があった。ましてや誘いかけてくる相手は鴆と夜。二人とも酒が十二分に入っていたし、興じているところなど今まで見たことがなかったから、負けるなんてそうそう有りはしないだろうと思っていた。全てはそん…
最期まで、君と共にリクオ受け
弟夜と兄昼 肆(一部、牛昼)
隙間から覗くそれに、あぁ、綺麗だなと思った。自分よりも日に焼けて健康そうな肌も、ぎゅっと固く瞼を閉じて耐えるようなその顔も、ぴんと伸びる爪先も、猿轡をされた唇から零れる喘ぎ声も、みんなみんな綺麗だと思った。綺麗という言葉以外それを表す言葉…
最期まで、君と共にリクオ受け,夜のリクオ×昼のリクオ
鴆と夜
例えば恋の病と言うだろう? 名に『病』と付きながら本人はさておき、余程のことが無い限りそれは大したことないのが現状だ。それと同じ、一見大事そうに見えてそれほど悪いわけではない、要は気持ちの持ちよう、考え方次第、下手に手出ししなければいずれ…
最期まで、君と共にリクオ受け
邪魅昼【脛:服従】
「――邪魅?」 濡れ縁から青々と生い茂る桜の木を立ってじっと眺める男にリクオは声を掛ける。すっ、と音も無く振り向いた男の顔にはたくさんの護符が貼り付いているが、リクオは構わずにっこりと笑い、食べない? と手にしていた盆を掲げた。盆の上には水…
最期まで、君と共にリクオ受け