帝国パロ 1

幼少期は水槽の中で育つプロンプト・エルダーキャプトちゃんとかどうよ…一定周期で会いに来てくれる宰相とガラス越しでお話するやつ(ただし宰相が一方的に話し続ける)…晴れて正式な皇子候補として水槽から出た時、真っ先に宰相に(駒として扱われるなんて考えもせず)なつくやつ…。
全裸プロンちゃんずっと眺めてるんだけどもうパッパに売られた子にしか見えない…パッパの研究(資金とクローンの交配実験)のために魔導兵やニフル軍の人達に抱かれるお人形にしか見えないえっちぃ。
パッパの愛が欲しくて、ただ一言よくやったと褒めてもらいたくて、固有の名前を呼んでほしくて、それだけのために頑張るプロンちゃん…身も心もボロボロになるまでいたぶられて、それでも終わらない地獄と与えられない言葉、愛…プロダクトIDで呼ばれる度にやはり自分はただの実験素材なのだと知る。
はぁ魔導兵や軍の人間に犯されるプロンちゃんかわいそう…事が終わっていつもは無表情で(早く落としたい…汚い…)とか思うのに、ある日とうとう心が折れて倒れ臥した体を小さく丸めたまま静かにぼろぼろ涙をこぼす姿をアデおじに見つけてほしい…研究の素体としても限界寸前だしこれちょーだいって相手が魔導兵や軍の人間からアデおじに変わっただけでやることは同じ、もしくはそれ以上に過酷な責めを与えられるのにアーデンは名前を呼んでくれる、終わったら褒めてくれる、だから大丈夫、これは愛だ、と自分を誤魔化し続けていい子にアデおじの言うことを聞き続けるプロンちゃんとても健気で儚い…。
「皇子ってのは案外暇な職業なんですね」良い御身分でいらっしゃること。そう皮肉を呟くと皇子はそうだよ、とわらった。「皇子なんて簡単だよ。アーデンの言う通りに喋って、アーデンの言う通り笑えば良いだけなんだから」
ロキはまさか、と声を上げて笑う。「日がな一日部屋に篭ってるの知ってますよ。帝王学ってやっぱ皇子と地方貴族じゃ内容違うんですかね」「さぁ…同じなんじゃない。やったことないから分かんない」「じゃあ、毎日部屋に篭って何してるんです」「セックス」「………は?」「だから、セックス。アーデン、軍に直接繋がりのあるおともだちが欲しいんだって」
ハッ……、そうやって冗談にしては質の悪いそれを鼻で笑えなかったのは皇子の目が酷く荒んでいるように見えたからだ。「そう言えばロキも准将だったよね。どう? ロキもなる?」「は…? なに、に」「何って、もちろんアーデンのおともだちに」
にゅっ、と伸びる手。その手がおもむろにロキの頬を撫ぜ、そのまま顔を近づけさせる。くすりと王子がわらった。薄紅の唇から赤い舌が這い、一瞬にして空気を変えてしまう。「──なんて、ね」冗談だよ。いつもの皇子の声。年相応の表情で、皇子は騙された? とひとり大笑いする。それにロキは呆然としたまま、喉を凍らせてしまったように言葉に詰まる。
「ロキ?」「あ、…あぁ」「え、待って。冗談だよ? 冗談だからね? まさか信じてないよね? オレ、皇子だからね?」皇子がそんなことするわけないじゃん。笑う王子の姿に今しがた目に映ったものがロキの脳裏でちらつく。ならば、〝アレ〟は何だと言うのか。そう問いたいのに言葉が出てこない。アレ──服に隠れるようギリギリ際より下に残された、いくつもの赤い鬱血痕は一体。
「ぅ、あ゛…っ、だ…ゃ、だ…ァアッ! あー、でん、アーデン…!!」「でも、そうしないと逃げるでしょ?」「…っげな、い…ッ、に、げ…ないからぁああ…っ」「嘘。そうやって昨日逃げたじゃない」ね、皇子、と男がわらい、拘束する男達の手を止めようとせず。男は―――アーデンは穏やかに見守っていた。複数の男たちに組み伏せられ、犯される皇子の姿を。機嫌良く、当然だとでも言うように。
行為の時アデおじはプロンちゃんに触らないで目の前で他の人間や魔導兵で辱しめることの方が多そう…でも終わったらどんなに汚れた姿でも髪がべたべたでも優しく頭を撫でてくれるよ。アーデンがいいってプロンちゃんが言うまでこの形式。言ったらアデおじは君、馬鹿でしょってわらうけどそれは俺が相手した方がもっときついよって意味で、ずっと陵辱ばかりされてたから痛いのとか苦しいのは慣れてても気持ちいいのは知らないから息止まっちゃうよみたいな。アデおじの加虐性がそっち方面で発揮されてくれると嬉しい。
ちなみに、その後アデおじ宰相にそそのかれ皇子の立場となり、後々にノクトさんに銃を向ける未来しか見えないから大分汚れてる。
プロン皇子に夢を抱きすぎて、皇子ならたぶん宰相にごりごり勉強させられて割りと優秀だし幼いうちから高校レベルなら履修済みだからルシスに潜入してノクトさんと同じ高校通っちゃうし「王子(おうじ)」ってノクトさんが呼ばれたら反射的にびくってなっちゃうんだろうなぁとか思ってる。
魔導兵に身の回りの世話をされ、シガイ達に可愛がられる(傅かれる?)ある意味闇堕ちした感じのプロン皇子も見たいです。
アデおじ、シガイの王様みたいなものだから言うこと聞いてくれそうじゃん…アデおじの匂いがするプロンちゃんにも傅きそうじゃん…。
今思ったんだが、もしプロンちゃんがニフルの皇子(候補)だったらアデおじ面白半分にニフルハイム宰相のアーデン・イズニアと申します、以後お見知りおきをとか言って跪いてプロンちゃんの手を取り忠誠の口付けを贈るのでは???プロンちゃん思わず手を払いのけるのでは???
プロンちゃんがニフル皇子だったらイグニスポジはアデおじでグラディオポジにレイヴス兄上かアラネア姐さん……大人組になんやかんやで可愛がられるプロンちゃん最高なのでは
舌ったらずのプロン皇子(幼児)がレイヴスってちゃんと呼べずレイって呼ぶならアデおじのことはイズとかニアって呼ぶの?なにそれ可愛い!って思ったけどたぶん呼ばねぇわ、呼んでせいぜいアーレンだわって急に真顔になった。
プロンちゃんがニフル皇子で大人組に可愛がられていたらのやつでなんらかの理由でニフル組がインソムニアに招かれてちょっと目を離した隙に脱走子ども組(ノクトさんとプロンちゃん)が出会ってたら可愛いなぁと。たぶんイグニスとアラネア姐さんがめちゃくちゃ頑張って探してくれるしイグアラが始まる。
見つかり次第ノクトさんはイグニスに、プロンちゃんはレイヴス兄上に死ぬほどお説教をかまされ、その後プロンちゃんはアデおじにまで回される。にっこり笑うアデおじに何か言いたいことは?と聞かれその恐ろしさにごめんなさいと即平謝りする皇子…素直でよろしいと言いながら死ぬほど課題出す宰相…。
ノクトさんもイグニスに罰として死ぬほど課題出されて結局その後、公の場でも二人は対面することなく次に会うのはお互い16の時。ただその頃のプロンちゃんは宰相に喰われてそれどころじゃないので「えっと、えーっと…あー…あの時の…?」ってすっごいドライ。ずっと会いたがってたノクトさんと大違い。
ノクトさんの周囲はイグニスとかグラディオとか、まぁ子どもが多い。だから自分のことも王子であるノクトさんのことも考えてると子どもとしてのノクトさんにはあまりに構ってあげられない。だからノクトさんは寂しさを覚えるけどニフル組の場合、周囲は大人でしかも皇子の面倒=任務みたいなものだからまぁ子育てだ。任務=プロンちゃんの子育て含むみたいな感じ。
アラネア姐さんとか最初は苦手な顔してもその後めっちゃ可愛がってくれそうじゃん。プロンちゃん周りに大人しかいなくても寂しさとか感じないくらい構われてる気がする。宰相のところに行ったら24時間働いてるから夜も対応可だしね!
プロン皇子の24時間対応窓口アーデン宰相が地味につぼってやばい…面白すぎ…夜中の相談はプロンちゃんをベッドに寝かしつけるまでがセットなんだよ…ただし手段は問わぬ。
あとインソムニア(ルシス)ってグラレア(ニフル)よりたぶん暑い?ルシス暑い暑いもう帰る~って言いながらお仕着せられた服脱いで宰相に駄々捏ねるプロン皇子可愛いのでは??ひとに見られたらどうするんですって言ってもひとが来たら厚着してる宰相が服分けて隠してくれると信じきってる皇子様な…。
その後めちゃくちゃレイヴス兄上に怒られる…。
いやでもレイヴス兄上毎回お説教喰らわせる係なんだけど、別たれた妹と似た色持ってなんだかんだで怒られてもめげずになついてくるプロン皇子可愛がってるよ。普段は怒られることの方が多いけどプロンちゃんが本当に褒めてほしいところピンポイントに口数少なく褒めてくれる、それがレイヴス兄上だから。
レイヴス兄上に初めて「悪くない」って言われるもそれが褒め言葉なのかなんなのか分からなくて宰相にどういう意味?もっと努力しろって意味?って訊いたらそれ彼の最大級の褒め言葉だから喜んでたらいいんじゃないって言われてその後レイヴス兄上の悪くないを聞きたいがために頑張るプロン皇子とか。
レイヴス兄上が剣、アラネア姐さんが槍、アデおじがファントムソード・魔法、お国柄として銃は教えてくれそうだから皇子わりと強いのでは?ノクトさんと公式試合したら互角かその上いって焦ったノクトさんのシフト攻撃で押し倒しラッキースケベ案件来るも「それ何?」ってキラキラした目向けられ終わる。
プロン皇子は幼少期、他人にはない、自分の手首にだけ付いているバーコードをすごく気にしている時期があって、ただそれを口にしてはならないというのも幼いながらに気付いているから一人悶々と気に病むのだけど、細くなる食や気落ちする皇子の様子にレイヴス兄上は誰よりも先に気付いてくれるの。
兄上は優しい言葉を掛けるとかそういうことはしない。たぶん出来ない。不器用さんだから。だから無言のままに皇子の前で膝を折り、忠誠を誓うように、何かを祈るように皇子の右手を取ってそっと額を押しつける。言葉はないけれど、ここに居て良いのだと、自分は認めているのだと伝える。それが兄上。
ずっと気になっていた。でも言えなかった。それを口にしたら最後、大切な何かを失ってしまいそうで。だから開いた口はその言葉を溢す前に閉じてしまった。〝このバーコードって何?〟たったその一言が訊けなくて。こわくて、見ない振りをすることにした。……傍らに横たわる魔導兵のようにはなりたくなかったから。
「──最近、食欲が落ちているようだが」静かな食事の席で落とされたレイヴスの言葉に、ぴくりとプロンプトの肩が揺れる。危ない。あやうく食事を終わらせるところだった。出された皿にはまだ幾分か残っているというのに、カトラリーをテーブルの上へと置きかけていたプロンプトは再びそれらを握り直し、口元へ運ぶよう無理に動かす。「……気のせいじゃないかな」誤魔化すようそう口にして、咀嚼する。正直、満腹を通り越して吐き気を感じ始めていたが、それをこの側近には悟られたくなかった。
「気のせい、か」「ん、」機械的に咀嚼を押し進める。食事のことを考えると吐き気が込み上げてくるので、別のことを考えることにした。食欲が無いから食べ物とは遠く離れたものがいい。そう思い、脳裏にちらついたのは先日見た魔導兵だった。壊れた魔導兵。足はもげ、首が明らかにおかしな方向へと曲がったそれの右手首。そこにあったものがふっ、と泡のように浮かび上がる。
「……じ、皇子」「──ァ、」「……食事は中止だ。そんな真っ青な顔で摂っても身にはならない」「でも、まだ、」「中止だ」力の抜けた指から滑り落ちかけたカトラリーごとその手を覆うように握られる。そこでようやく自分の手が震えていることに気が付いた。カタカタとみっともなく震えるそこからレイヴスはゆっくりと指を開かせると、鈍色に光るカトラリーを回収する。
「何か気に病むことでもあるのか?」「別に……」そう、別に何もない。バーコードは昔からずっとプロンプトの右手首に刻まれていたし、それを今になって勝手に意識し始めただけだ。「皇子」「……本当に、なんでもない」言葉を濁すとともに左手が右手首へと伸びる。
本当はなんでもないことなどなかった。でもそれが。気遣いが。あの言葉が。あの時どれだけプロンプトの心を救ったのか、慰めたのか、当の本人レイヴスだけが知らない。