原作寄りの妄言 6

アデおじとカーくんの話書いてると次第にカーくん(病み)×アデおじという新しい沼を開拓してる気持ちになる…現実世界でアデおじが滅せられそうになる度に夢の世界へと引きずり込み、たくさん遊んで冒険してゴールの前でまた遊ぼうねと笑って再び現実世界に戻しては永遠に死なせてくれないカーくん…。
夢の中の彼らは絶対にアデおじを傷付けないけれど、夢で思い出した彼らの記憶はきっとアデおじを深く傷付ける。それを分かっていてゴールまで案内しなければならない案内役カーくん。
優しいものを忘れたアデおじが唯一覚えている優しくないもので優しい夢の世界を創り出すってなかなかに狂気だなって思った。
「…人を殺した人間が英雄として讃えられるなんて皮肉なもんだねぇ」って頬杖つきながら呟くアデおじと『アーデンが皮肉屋なのも相変わらずだね』って返すカーバンクルのふたりが少し遠くて高いとこから王子一行をのんびりゆるゆるストーカーしている姿が見えた。
アサシン伝説はかつてうっかり力加減を間違えたアデおじの痛恨のミスで(レスタルムの民を圧政から解放とか考えたわけじゃなく)それをここぞとばかりに、あの時は~とカーくんに掘り返されながら王子一行をストーキングするという名目のカーアデおデートフェスティバル舞台裏があっても良いじゃないか。
目的を果たす前にうっかりやらかしただけなのに知らぬところで英雄として担がれてこれ死ぬまで語り継がれるとか本当最悪…ってうんざりしてるアデおじ。あと人間だった頃の救済のあれこれを思い出して苦虫たくさん噛み砕いてる渋面顔。ロキちゃんや王子も見張らなきゃだしおじさんの心はとても忙しない。
ジャマー装置を起動したロキくんに、あんなの使ったら赤子の手をひねるようなもの、わざわざ面白味を無くすなんてロキ坊やは分かってないなぁ、なんて思ってたアデおじも実際面白半分にプロンちゃんを拐ってみたら本気で怯えた目を向けられてこれはこれで悪くないかなって思うからジャマー装置は良いぞ。
アサフェスにいた魔導兵の中にアデおじの私兵混じってなかった???ノクトさんが暗殺のために物陰に隠れて口笛吹いてたら本来スルーするはずのプロンちゃんに近付いてハ?とか思ってるうちにプロンちゃんだけ拐われるやつとか絶対あるよね???
私の中のノクトさんはどんなにアデおじに歩み寄っても諦念での歩み寄りなんだよなぁ…こいつもオレもこうするしかなかった、っていう感じの。だから赦すとかじゃなくてもう関係がお互い諦めるしかない立ち位置というか。
でもノクトさんは光なので、きっと二人であの世で迷子になって、周囲が次々と崩れ落ちる中逃げようと思うのに目の前のアデおじは逃げるどころかピクリとも動かないで諦めきってるのを尻蹴飛ばして「さっさと逃げんぞ、オッサン!」ってガシッと手を掴んで一緒に逃げてくれると思う。
そんであの世ダンジョンを攻略しながら出口を探すんだけどアデおじもう本当諦めきってるからほとんどノクトさんが戦って、でもとうとう力負けしそうな時に「いい加減にしろよ、アーデン!」って怒鳴って名前呼ぶ。そこでようやく俺何やってんの…って髪くしゃくしゃに掻き混ぜて「…ノクトの戦い方って相変わらず粗削りだよね。少しは先輩の見て勉強しなよ」とか嫌み言ってノクトさんを押してた敵を覚醒モードアデおじが瞬殺してくれる。(BGM:APOCACYPSIS NOCTIS)
そんでなんだかんだであの世ダンジョンの出口が見えてここから出られるって時に遠目にプロンちゃんが二人にじゃあね、って手を振ってるのが見えて「オレは二人とは違ってあっち側にはいけないんだよ」って言うのを二人がプロンちゃんのそれぞれの腕を取って「お前も」「君も」「一緒にいくんだよ」って天国側に連れていってくれると思うんだ……これってアデノク???
レイヴスお兄ちゃん、きっとやろうと思ったらルーナ様の死を回避出来たんだと思う…でもやらなかったんだよ…それはルーナ様の体が生きてても心が死んじゃうって知ってたから…ルーナ様がルーナ様たらしく生きるには誇りを守ってやるしかないって知ってたから…だからああああ
ルーナ様の死ぬことはこわくない、本当にこわいのは…を思い出す度に、死ぬことはとてもこわいこと、とてもかなしいこと、そんな単純で当たり前のことをどうして誰も教えなかったの、教えてあげられなかったの…って思いになる。
たったひとりの臣民しかいなくても王様は王様…王様だと崇める人がいればそのひとはもう王様なの…。
でも本当にそうなら王のであるギル様は2000年もの間ノクトさんを待ち望んでいたんだ…。主を殺してくれる人間を…ずっとずっとあの谷で…誰よりも崇め、唯一自分の認めた主を眠らせるために……つれぇわ…。
アッ…ダメだ…8時間もあったらギルアデ考えるわ…2000年も主のためにお座り待てしてたギル様の忠誠心について考えるわ…あの谷底で「ようやく我が主は…」って考えながら夜明けを知り、次の勇者が自分を滅ぼしてくれることを願いながらまた悠久の時を過ごすギル様について考えるわ……。
そもそもあの谷になんであんだけのポーション類落ちてんだ…?あれ栄養ドリンクを魔法で上位変換したやつじゃん…魔法使える人必要じゃん…は???なんなの、アデおじこまめにあの谷に行ってたの???通い妻やってたの????もう意味が分からないよ…。
ギル様さぁ、初代王の盾なのに、なんで剣聖名乗ってんの…矛と盾の話知ってる?そうだよ矛盾って言うんだよ……なんなんだよ、グラディオみたいに元は盾なのに最後は剣として王の露払いでもしたみたいじゃねぇか…本来なら自分の後ろで守るべき王を失ったみたいじゃねぇか……。
もう私の中でアデおじはギル様会いにふらっと谷底降りてくる通い妻に成り果ててる…きっとグラディオの件が終わった後も冷やかしに来て「ねぇねぇどうだった?」って軽く聞いてくる。ギル様は先の未来を思って少し閉口してその後グラディオのこと井の中の蛙、大海を知らずって評してくれる…。
それに「ふぅん…」って答えるアデおじに「されど…」って一旦言葉を切って、「されど、空の高さを知っている…」って続ける。「そうなんだ」楽しみだなぁとでも言うようにアーデンはわらった。
真の王が目覚める少し前、アデおじはギル様に会いに来る。ギル様を殺すために。置いてけぼりにしないために。きっとすごく皮肉というか馬鹿にするというか、アーデン自身を最後恨むような言葉を重ねるんだけど、ギル様はそれがアーデンの優しさだと気付いていて斬られるんじゃないかな…。
殺生丸様に付いていくリンちゃんのようにギル様も幼女拾ったりしてないの???またこの谷に屍が増える…って哀しそうにするギル様を慰めたり大人になりたくないって思ったりする幼女抱えてないの???マジで????たまに来るアデおじに最後までにこにこ出迎えていた幼女いただろ…。
だってあの谷やたら運動会とかにある三角のひらひらしたやつ飾ってあったんだよ????英霊みんなで子ども育ててただろ???って思うくらい頑張りあっただろ????捨てられた子どもに罪はないって拾って帰っちゃっただろ????
最後はみんなで脅かして谷から人間のところへ追い出して、そうして母となり子どもに不思議な話として聞かせていたコルコルのお母さんの話とか出てきませんかね????だからコルコルはあの谷を見つけることが出来たとかそういうの…見逃されたのは実力なんだろうけど。
夜が明けて世界中をカメラマンとして旅するプロンちゃんは夜が明けることで不利益を被った人の話も耳にしてしまうんだろうな…それはおそらくあの10年で富を築いた人だったり昼と夜の変化に付いていけなかった人だったり…そんな時、オレの親友はこのために犠牲になったんじゃないと唇を噛むのかな…。
ff15は別れる男達に色んなものを覚えさせすぎた…ジールの花は(おそらく)毎年咲くだろうし毎日朝日は昇るし夜の帳は落ちていく…外の世界では見たことのなかった食材が未だあり、どこかでチョコボの声もする。それを目にして耳にする度にあの旅を、仲間を、敵対した彼らを思い出すのだよ。
夜が明けてその後チョコボと一緒に旅をするプロンちゃんが圧巻する景色に思わず駆け寄って「ノクトも見てよ!」って勢いよく振り返って誰もいないことを思い出し泣くんだけど何がつらいってそれをやってたのは十数年も前のたった数ヵ月の短い旅の間で、けどそんな癖になるくらい繰り返したってことで泣くにしてもただ静かに涙を落とし続ける気がするってところ。プロンちゃんの親友を喪うというトラウマが植えつけられてしまったのはもう声を上げて泣くことも、哀しいと、つらい、苦しい、いかないでと口にすることも出来ない青年で。プロンちゃんの感情は全てその時で止まってしまったんだ…。
ff15をネタバレずにやってたら絶対終盤までアデおじは神と人間の間に生まれた子でそのどちらにも属せずどちらも憎んだまま世界を混沌に陥れようとするトリックスター的存在で真の姿はオープニングに出てきた炎を纏う神様みたいなやつって言ってる自信がある。だって赤髪だよ?炎神って思うじゃん…。
ノクトさんが居なくなった世界で、まるで第二のアデおじのようにこんな世界も神様も壊れてしまえと武器を手にするプロンちゃんはノクトさんを見捨てた世界や神様が憎いと言うよりもそうやって星の敵になることでまた真の王(ノクトさん)が生まれると信じているから、というとち狂った理由があっても良い。
力と指輪、本来は星のために使わなきゃならないのにアデおじは使い方知らないまま民のために使ったとしたら、もう一度やり直した時(記憶ありで)今度はどちらを選ぶのか、そういう懊悩する話読みたい…。
個人的にそれでもまた化け物になっても民を救う道を選ぶアデおじ見てみたい…初代王もやっぱり10年とか(歴代王の力が無い分もっと長いかもしれない)クリスタルに取り込まれてアデおじ1人の命で星は救われるのだろうけど、その間に愛しい民が病に冒されていくことを考えて短絡的だと分かってるのに馬鹿だなぁ…って言いながら国中の苦しんでる民を癒して回って王家に捕らわれてまた同じ道を進んじゃう優しくて愚かな王様の話が読みたいんだなぁ…2000年後の未来でプロンちゃん(記憶持ち)あたりにあんたが星を救ってくれればノクトは…!って詰られるけどアデおじはただわらうだけなんだなぁ。
私の中で15のエンディングがつらい理由のひとつにノクトさんを独りで逝かせてしまったってのがあるから、いっそのこと4人一緒に玉座で贄となった方がまだ幸せだったんじゃないかって思えてきた…神話の中心にいた人間だけが居なくなり、伝説だけが語り継がれる、みたいな…。
次々と湧いてくるシガイを4人で倒して、全員ボロボロのまま玉座に向かって、ノクトさんが椅子に座り込んだ瞬間3人も崩れるようにその周りに座り込んで「痛ぇな…」「つれぇわ」「ここが最後か、」「なぁんか長いようで短かったね、」とか疲れの滲んだ声で言い合って…。
そして朝を迎えた世界で、レスタルムの子供達なんかが伝説の王様とその従者ごっこするの…ひとりは知識を、ひとりは力を、ひとりは笑顔を与える従者と優しい王様があちこち冒険して世界を救うみたいな設定で走り回る子供達…なんて平和な世界なんだろう…。
たださ、何らかの奇跡が起きて夜明け後に帰ってきた王様には魔力が残っておらず本当に守られる立場へと変わってしまうも脱走癖は治っておらず度々城を抜け出しては「あんた今のオレより弱いんですよ!?」「変な敬語似合ってねーぞ、プロンプト」ってやりとりしてる間に側近sが鬼の形相で走ってくるハッピーエンドも見たいんだよ。