原作寄りの妄言 1

パッチ入るんならみんな生きてプロンプトさんはめちゃくちゃ頑張って近衛になってその長い人生の中で一瞬だけ4人で馬鹿やる瞬間を!!!小突きあってふとあの旅の頃を思い出す瞬間を!!!4人各々旅の写真握って思い出し笑いする瞬間を入れてくださいよおおおおおお!!!!!
そしてそんなことを思いながら最果てのLを聞くとノエルくんがやり直しのきく人生なんて本物じゃねーんだよ!!!あいつらはあの時あの瞬間覚悟をもって人生燃え尽きたんだよ!!!邪魔してやんな!!!って怒るから陛下の言葉の重みが時を越えて私に大ダメージを与えてる…分かってる、分かってんだよ
うちのプロンちゃんは一周目の終わり方におそらく病む。「こんな終わり方望んでなかったのに…なんで…どうして…やり直さなきゃ…ノクトが死んで良いはずがない……」ってReplay(プロンのみ記憶を保持したままのRestart)二周目が始まる。でもなんでかな…アデおじも覚えてる気がする。
というかアデおじが黒幕にいる気がする。アデおじは一度ノクトさんの死を見届けたから少し余裕ができたと言うか、どう考えても二周目以降はいかに上手く回避しようと、そうすればするほど悪化するのが目に見えていたから手を貸したという感じ。ついでにプロンちゃんに借りを作れるしね。
何周も何周もするうちにプロンちゃんは一般市民のくせにやたら戦闘力上がりそう(値は一周目と同じだけど、立ち回りがやたらと上手くなって怪我とかしなくなる)。そんである周で王子に疑問を持たれそう。まぁ、王子からしてみればついこの間までまともに武器一つ持ったことのないただの友人ですから。
で、プロンちゃんは夜たまにアデおじと密会してたり。(特にノクトさんと一緒に寝てる時に。王子は眠ったらなかなか起きないので。なのでプロンちゃんはやたらと王子の隣とか一緒の部屋とか希望する→周をこなすとプロンちゃんやたらと強いのでイグやグラあたりにもまぁ良いだろとOKをもらえる)
でもある日どうしても違和感を感じるノクトさんにその密会を知られてしまう。アデおじに抱かれているところをね。お互いに絶望とショック。そしてプロンちゃんは「どうしよう…どうしよう…こんなこと一度もなかったのにっ」てパニクる。そんなプロンちゃんにアデおじが囁きかける。
「この周じゃもうダメだねぇ。もうノクトを助けるどころか君は信用されることさえ無理そうだ」このノクトは助けられない。なら、さっさと終わらせるのが賢明な判断だ。どうやって…!そう金切り声を上げるプロンちゃんにアデおじはにんまりと嗤って言うんだよ。こちら側に来れば良いって。
君が裏切った。そう示せば話は早く進む。身内の情報を握った君を野放しにしておくほど王子達も馬鹿ではないだろうからねぇ。寄り道なんてもっての他だ。うん、そうだ、それがいい。君が今回のノクトを終わらせるんだ。大丈夫。今回のノクトは救えなくても、また次があるだろう?そのノクトを救えばいい。
最終的にプロンちゃんの考えを知った(見抜いた)ノクトさんに「俺一人の命で世界救えるんだから悪くない話だろ」って言われてプロンちゃんが「俺はっ!ノクトと世界どっちを取るかの話なんてしてないっ!俺はっ!俺の親友が生きるか死ぬかの話をしてるんだっ!!」って泣きながら叫んでほしい。
そんで、ノクトさんに「やっぱお前が親友で良かったわ」って眉下げて苦笑しながらプロンちゃんの頭ぐしゃあってしてほしいのです。「お前ぐらいだわ、世界より俺の命の話するやつは」って笑ってほしいのです。イグもグラも結局は王の使命の前ではノクトさんの命が懸かっていようと何も言えないから。
でも、プロンちゃんは一般市民だからこそ言えるんじゃないかな。守ってもらう側だから。そんな犠牲の上で救われたって自分は救われないんだって。親友の命捧げてまで自分達の未来なんて要らないんだって、衝動に任せて言えちゃう。責任の無い立場だから。だからこそ誰も言えなかった本音が言えちゃう。
王子は街でちょいちょい迷子になるプロンちゃんが実はアデおじと会っていて店の奥に入っていくのを見かけたり珍しくプロンちゃんからカメラを借りて画像見てたらプロンのセッ画像が出てきて思わず消した後に戸惑いと疑惑を浮かべたり、ある時ふとグローブの隙間からうっすら浮かぶキスマーク見つけたり、アデおじはなんやかんやと毎回セッでプロンちゃんをとろっとろにとかして思考ままならない状態まで堕としてほしい。そして知らぬ間にプロンちゃんのカメラでシャッター切ってほしいし、痕もギリギリ分かるか分からないかのところに残してほしい。
夜抜け出すプロンちゃんを追いかける王子とそれに気付かないプロンちゃん。プロンちゃんが暗い路地裏に入った急に手を引かれて何かと思えばアデおじで。「何すんの」と不機嫌な声で問うたら「尾行されてるのに気付きもしない君を助けてあげたっていうのに感謝どころか非難されるとはねぇ」って返されて真っ青になりながらも「…ご、ごめん…ありがと…」って謝るプロンちゃんににやにやしながらアデおじは心中で(なぁんてねぇ…?)って舌を出しながら王子にさりげなく自分達を追わせる。んで、翌日の例のカメラ・ハメ撮り事件へと繋がるとか。
王子を救おうと何周もする必死なプロンちゃん見てアデおじ、自分にもこんな風に思ってくれる人間がいたら、なんて考え始めたりしないだろうか…プロンちゃん欲しくなったりしないだろうか…思うよな…思っちゃうよな…。
【SS小説】

未来は変えられる。変えられるんだ。
そうでなければ、オレは一体何のために──

「なぁ……プロンプト」

思い詰めた表情のノクトに肩を掴まれ、プロンプトの体は硬直する。やめろ、やめてくれ。それだけは言ってくれるな。いつだって、何度だって。そうは願ってみても現実はプロンプトを嘲笑うように残酷だ。

「お前は……お前は、『何周目』のプロンプトなんだ?」

ひくりと喉がひきつった。頭から血の気が下がっていき、ガンガンと耳鳴りがする。
どうして。どこで間違えた。なんで、なんで、気付くんだ。今回は上手くいってたじゃないか。陰でアーデンにも会わなかったし、神様の言葉だって分からない振りをした。たくさんのターニングポイントも間違えなかった。なんで今なんだ。なんでまた気付くんだ。
何回やっても同じ繰り返し。何度も何度も繰り返した、同じ問いかけと迎える結末。また……またオレは、──ノクトを殺さないといけないの……?プロンプトの唇がわななくように震えた。これからの未来を想像しただけで立っていられなくなりそうだった。またあの感触を、絶望を、心が張り裂けそうになる悲しみを、おぞましさを、経験しなくてはならないのだろうか。
ぶるぶると指先が震えるのが分かった。なんと答えれば彼は納得してくれるだろうか。オレでも覚えてないくらい何周も、と本当のことを伝えたらこの話は終わりにしてくれるだろうか。それとも当ててみて、と挑発でもすれば?そこまで考えて、いかに自分が動揺しているか気付く。ノクトはただ聞いただけなのだ。『何周目』の自分なのかを。
過去のように決定的な証拠を突き付けられたわけでも、言い逃れ出来ない程の事実を告げられたわけでもない。ただ聞いただけ。それは確かに未来が変わったことを意味していて、変えられるだけの余地を有しているということだ。小さくプロンプトは息を吐く。まだ大丈夫だ、ごまかせる。そう自分に言い聞かせることが、どんなに無駄な足掻きだとしても、ここでは終われないと思ったのだ。

「…あははっ!もうノクトってば何言ってんの!もちろん一周目に決まってんじゃん」

肩を掴む手をぽんぽん叩いて笑う。ノクトも笑えばいいなと思った。笑って「そうだな、変なこと言って悪かった」と話を終わらせてくれればいいなと。

「プロンプト」

でもそんな希望はノクトの固い声と表情であっけなく潰えた。ノクトは笑った。確かに笑っていた。ただそれは顔をくしゃりと歪め、口端だけで笑う、まるで今にも泣いてしまいそうなくらい、かなしい笑顔だった。

「プロンプト……普通に生きてるやつは──同じ時間を繰り返してるやつでもねぇ限りは──〝一周目〟なんんて言葉は出てこねぇんだよ……〝何言ってんだ、寝ぼけてんのか〟って言ってる意味さえ分かんねぇはずなんだ」

でもお前はオレの言った言葉を理解して、答えた。一周目という概念を知っていた。ノクトの落ち着いた声と反比例するように、肩を掴む手に力がこもる。

「それがどういうことか、もうお前は分かってんだろ…?お前は、ッ」
「──っ、」

これ以上、先を聞きたくなくてノクトの腕を払い落とす。そして、ふはっ、と吐息を溢すように嗤った。……もう嗤うことしか出来なかった。

「どうして……」

うつむき、前髪をぐしゃぐしゃと掻き混ぜる。どうして。どうして。どうして。上手くいってたじゃないか。なんで気付いちゃうんだよ。得られてないと思っていた確証はすでにノクトの手に握られていたのだ。それが何かは分からないが、ただ違うのは過去ではそれを目前に突きつけられ、現在では愚かな自分が自らの首を絞めることで認めたということ。未来はどこまでも同じところで交わろうとする。

「フフ、ハハハ…」

目の奥から熱いものが込み上げ、鼻がツンと痛んだ。気を抜けば嗤いでなく嗚咽が溢れそうになる。声は疾うに震えていた。それでも、それらをきつく噛み締め、固く目を瞑ることでやり過ごす。それは既に自分には赦されないことだから。もう後戻りなど出来ないのだから。

「──ごめんね、ノクト」
決意は一瞬だった。

前髪を握っていた指を無理やり引き剥がし、滑るようにホルダーから扱い慣れた銃を取り出し、構える。銃口はノクトの眉間。確実に一発で人が死ぬ急所。

「………は、」

ありえない。そうとでも言うように大きく見開かれるノクトの目。それが余計にプロンプトの唇を歪ませた。

「嘘じゃないよ、ノクト。ここで、さよならだ」

引き金を引く指に躊躇いはなかった。そんな余裕さえ許されていなかった。

 

────パンッ

 

命を散らすにはあまりにも軽い音。そして重い一瞬。でもこれでリセットだ。
握り潰されるように苦しい心臓と言い様のない安堵。じわりと込み上げる苦いものを呑み下し、皮肉げに嗤った。勝敗は歴然としていた。

「……さすが、王子様御一行だね、」

びりびりと痺れる右手を振り、吹き飛んだ銃とは真逆の方へと顔を向ける。そうすればそこにはイグニスとグラディオが武器を手に、けれどノクトと同じように信じられないといった表情で目を見張っていた。スピードを考えれば銃はイグニスの短剣で吹き飛ばされたのだろう。弾丸はノクトが咄嗟に召喚したファントムソードで砕かれた。

「ハハ、…アハハハ!」

嬉しくて、かなしくて、悔しくて、みじめで。声を上げて嗤った。どうしてなんだよ、と当てもない問いを問いかけた。
ノクトが生きててよかった──今もこうして殺そうとしてるのに、
まだ三人はオレを信じようとしてくれてる──仲間だと思ってくれてるのに、
あの一瞬でオレを止めた──それだけ旅をして力を付けたのに、
なのに、なんで! なんで! なんで…!なんで、オレは…っ!
脆い涙腺が再び決壊しそうになり、プロンプトは唇を噛み締める。瞼の裏には今でも鮮やかな過去がちらついていた。……頼れる仲間。優しい王様。絶対に失いたくないもの。失ってはならないもの。プロンプトが巡る理由。
でも、だからこそ、そのためになら〝なんだって〟犠牲にするとプロンプトは決めたのだ。今、目の前にいるノクトだって───これより先に確かな未来があるというのなら、諦めると。

ごめんね、とプロンプトはもう一度、心の中で呟いた。

【元ネタツイート】
なにかに気付いた王子に「なぁ…お前は何周目のプロンプトなんだ…?」って聞かれてびくついてそれでも笑って「あはは!ノクトってば何言ってんの~!〝一周目〟に決まってるじゃん!」って言った瞬間、「そうだよな」って王子はぐしゃっと顔を歪めて泣きそうに笑い返すんだ。
「プロンプト」「普通に生きてるやつは…同じ時間を繰り返してるやつでもねぇなら…一周目なんて答えは絶対に言わねぇんだよ。〝何言ってんだ、ねぼけてんのか〟って言ってる意味さえ分かんねぇはずなんだ」でもお前は俺の言った言葉を理解して答えた。その意味、もうお前は分かってんだろ…?お前は……。
ふはっ、とプロンプトは嗤う。「どうして…」前髪をぐしゃぐしゃと掻き混ぜながら。上手くいってたはずなのに、どうして。どうして気付いちゃうんだよって。そしてノクトに銃を向ける。もう気付いちゃった今のノクトは助けられないから、って。だからゲームオーバーにするね…ごめんねノクト、って。
助けたいはずの親友を自分が殺す矛盾。ノクトさんを撃ち殺してハッとまた過去(セーブ地点)に戻り、顔を真っ青にさせながら震えるプロンちゃん。自分が何をしたいのか分からなくなってくる。これは本当に彼を助けるためなのか。ただ親友が世界殺される場面を見たくないためにやっているのではないか。
何度も何度も旅をした。
何度だって繰り返した。
同じ旅なんてひとつもなかった。
何度周を巡ろうと、いつだってその時の旅は本物で、かけがえのない一度きりの旅だった。
何百回目かの周で初めて交わした会話も、絶対に同じ光景を写すことのないレンズの向こう側もプロンプトは覚えている。

初めての外の世界にみんな浮き足だって、はしゃいだあの頃。
初めて見る生き物達に高揚した心。
一転するかのように差し込んだ暗い影に互いの背中を叩き合って、前を向いた日。
軽口を飛ばしながら戦って、傷だらけになったこともあった。
たくさんのことを話し、笑い合い、声を張り上げてくだらないことを喋り、静かな夜に語らうことだって。

たくさんのものをもらう日々だった。絶対に失ってはいけない宝物だった。なのに、なのに……どうしてこんなことになったんだろう。俺はどこから道を誤ったんだろう。ねぇノクト────オレさぁ…………

世界に殺されるくらいならいっそ自分が。自分が殺して永遠にあの別れを知らない4人で旅をし続けられないか。周を重ねる毎に本来の目的がブレていく。周を重ねるごとに親友の死を重ねていく。でももう止めることなんて出来ないくらいに重ねてプロンちゃん一人ではどうしようもないところまで来てしまう。
「ノクトが優しい…」「俺はいつだって優しいだろ」「うん……そうだね、ノクトは変わらず優しいね……」だから死んじゃったんだよ、ってプロンちゃんが一人悲しくなるやつ。一周目では高校初対面での優しさを思い出して。二周目以降は真の王として死んでしまった親友を思い浮かべて哀しそうに笑う。
アデプロ初夜はプロンちゃんの体が王子様の夜の相手として開発されてると(アデおじが勝手に)思いきや未開発どころかキスも初めてだと気付き「なにそれ、めんどくさいなぁ…」とか言いながらも自分好みにとろとろに開発していくと良い。二言目には「だってこうでもしないと俺が痛いじゃない」とか言う。
アデおじとプロンちゃんは憎まれ口を叩くけどプが何周もして本当に先が見えなくなってきて心が弱り果ててつらい、しんどい、苦しいが積もり積もった時「少しの間でいいからこうさせてよ」ってアデおじに抱きつくんだ。でアデおじが何も応えないまましばらくして(抱き合って)プロンちゃんは自分から頼んでおいてなんだけど、どうしてアデおじが何もせず抱きつくことを許したのか分からなくてつい、なんで?って訊く。そうすればアデおじはもっと君の深い絶望が見たいからだよって嫌みたらしく笑って言う。
だから今は助けてあげる。より深い絶望は少しの優しさから生まれるものだからねって。そんな一周目の旅を揶揄して笑えない冗談言いながら抱きしめるけど、その行為にからかいはない。ただぽつりぽつりと憎まれ口から懺悔、迷い、俺はどうしたらいいのかな…って思いを静かに抱きしめながら聞いている。
プと王子の武器召喚での戦いでもう少しのところで王子を殺せるはずだったのに気を抜いてやられアデおじに「あーあ、これじゃあただの犬死にだ」って言われ「犬死になんてしてたまるかっ…!!」って悲痛な声で叫ぶけど体力限界で意識を失う。それをアデおじが抱き上げて「今日はここまでかなぁ」と退却。
それに王子がどこに連れてく気だ…!って噛みつくけど王子も結構ギリギリでアデおじに鼻で笑われながら「ノクトが気付かなければ金髪君、助けられたかもしれないのにねぇ」って言われてイグ辺りに「どういう意味だ…ノクトが気付かなければあのまま俺達の監視だけで済んでいた、という意味か?」と返すけど「ノクトが気付かなければこの子もノクトも助かったかもしれないのにねぇ。プロンプト、これでもノクトを助けようとしてたんだよ?まぁ全部ノクトが台無しにしちゃったんだけど」
選べる道は既に二つ。プが死んで王子も死ぬか。プの手で王子が死ぬか。「ところで」とアーデンが思い出したように振り返る。「今のノクトは何周目のノクトなの?」沈黙する王子に「そうそう賢いなら黙ってるのが正解だ」と笑う。本来ならば答えられない問い。問うことさえ出来ない問い。けれど王子は問い、プロンプトは答えた。王子もまた何周目という概念が存在することを知っているから。何周目かのノクトだから。
王子が〝プへの違和感に気付いた(問うた)〟時点でアデおじは、王子もまたこの世界を何周も繰り返していることに気付く。王子は繰り返す。世界の軌道を変えようとするプを止めるために。一周目と同じ終わりを迎えるために。そして王子とプロンちゃんは互いに納得できない終わりを何度も繰り返す。